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教え上手

 教え上手で気になった言葉を書き出しました。2月初めに読み終えてたんですが「書き出し」をサボってました。面白かったです。有田さんの大ファンになってしまいました。教えるというか育てる人の心得みたいなことが書いてある本です。で、びっくりしたことが二つあります。
◇位置(ページ数に相当する数)と、気になった言葉の累計数の関係が 直線状になってました。中だるみすることなく読めた本です。あらためて、それをグラフで確認できました。
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◇著者の有田氏は筑波大学付属小学校で教えていらっしゃったそうです。以下の文章は、教え子さんが書いたそうですが・・・・・こんな文章を小学生が書けるの?すごい!!
以下 一部を抜き出しました。
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ある生徒が「桃太郎とはいったいだれだ?」という問いかけのもとに、次のような内容の作文を書いてきました。(一部、筆者が省略、修正してあります)。「大化の改心では、桃太郎は中大兄皇子、鬼は蘇我氏。平治の乱では、桃太郎は平清盛で、鬼は源頼朝。しかし桃太郎だった平清盛は源頼朝に討たれる。その頼朝も、源義経という桃太郎にとっては鬼になる。戦国の世の中になると、多くの桃太郎がの出現があり、また、めまぐるしく桃太郎が鬼に、鬼が桃太郎にと変わっていく。たとえば、長篠の戦いでは、桃太郎はさしずめ織田信長で、鬼が武田勝頼である。そして信長という桃太郎も本能寺の変では明智光秀という桃太郎に殺される。光秀にとってのぶながは鬼であった。また、この光秀と言う桃太郎も、すぐに豊臣秀吉という桃太郎に討たれる。秀吉は鬼になるからだ。そして関が原の戦いで、徳川家康という桃太郎が石田三成という鬼を退治する。このように、歴史上の桃太郎はいつも時代にも出現する。いろいろ考えていくと、なんだか勝者が桃太郎になるようだ。しかし、敗者のほうから見れば、その桃太郎が鬼で、敗者こそ桃太郎であるといいたいのではないかと思う」こう書いたあと、この生徒は話をさらに「現在、イラクのクウエート侵攻による湾岸戦争が起きている」と当時の世界情勢へと転換させて、アメリカから見ればイラクのフセイン大統領が鬼だろうが、イラクから見ればアメリカのブッシュ大統領が鬼だとつづけて、では日本は何だろうと自問しています。そして、世界に平和をもたらす現代の桃太郎はだれだろう、それは「ぼくたちの未来にかかっている」と結んでいるのです。この分を読んだときも、私は生徒に越えられたと感じました。
by cadic4d | 2013-03-08 20:15 | 読書 | Comments(0)