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ダンボールとCADの差異

 昨日の午前はでっかい会社で2件MTGをしてきました。午後には名古屋工業大学に行ってきました。設計製図の授業の最終日でした。そのあと、名古屋市立工業高校の先生とお話しました。部屋にこもってちゃダメ。人に会う・現場に出ると 新しい発見があります。アイデアの種を拾えます。オフィスにこもってちゃダメですね。
 さて、神戸大学は仕様>工作でした。名工大は仕様>CADです。その違いを比較するのが 目的でした。最終日なので、学生が成果発表をしてくれました。う〜ん、CAD画像を貼付けたパワポを見てると、作った人が賢「そう」に見えますね。でも、実際はどうなんだろう?
 この授業は「順序だてて考えることが重要であると理解する。さらに、その力を身につける(気持ちになる)」ことを目的にしています。だから抜けのある仕様だと 工作やCAD作業で痛い目を見る。それによって仕様の大切さを理解してもらいたいと思ってます。2校の発表を比べると、工作に比べてCADでは 痛い目が少ないのかな?と思いました。だって、CADで測れるものって 長さ・面積・体積、ちょっとひねって質量、重心くらいです。さらにCAEを使えば壊れないかどうか、揺れないかを調べられます。学生さんの仕様には「安全性、高齢者でも・・・、体力のない人でも・・・、簡単に・・」という言葉がありました。でもこれらの言葉はCADで計測できません。計測できないから、CADでデータを作ったあとに仕様を満たせたかをチェックできません。だから、その分は痛い目を見られません。また、仕様に抜けがあるとCADを使って検証しようとしません。だから、仕様の漏れに気づけません。気づけないから痛い目を見られません。最後がCADだとダメなのかな?NGな仕様>>痛い目を見る>>順序立てて考えることが重要と感じる・・・を主眼にすると。そうだ名古屋市立工業高校の先生が「段ボールで試作>実験してから、仕様を見直す」ことを「仕様を探す」という言葉で説明してくださいました。なるほど。・・・・・・・もうちょっと 考えてみます。
 さあ、ホテルを出て お客様のところに移動しないと!!!
by cadic4d | 2014-01-23 08:01 | セミナ・講演 | Comments(2)
Commented by いとう at 2014-01-23 12:39 x
見学者からの辛口コメントが「痛い目」となり,「仕様の抜け」に気づかされたんじゃないかな.
Commented by cadic4d at 2014-01-23 17:45
だといいけど。チェックリスト考えますね。