人が増える

 99年にNさんから「働いてるS社を退職した」という過去形のメールが飛び込んできました。「次は何をするの?」と聞いたら、考えてないとのこと。「えらいこっちゃ」と、勝手に彼の食い扶持を探しました。彼のCADスキル+設計経験があれば、仕事はすぐに見つかりました。数ヶ月は家電製品の設計のお手伝いをしてもらいました。その後、教育を担当してもらうようにしました。
 このころから「HPを見た」「雑誌記事を読んだ」とメールや電話で求職の問い合わせが飛び込んでくるようになりました。電話でのエピソードをひとつ紹介します。
相手:Pro/eの教材を作ってるんですよね。売ってくれませんか?
**相手の電話からカナリアか何かが「チュンチュン」と鳴く声がします。会社からの電話じゃない。何か訳あり??**
私:失礼ですが、どんな仕事をされてるんですか?よろしかったら教えてください。
相手:高校を出て、派遣を転々としてます。最近は面接に行ったら「2Dのオペはいらない。あなたはPro/eって知ってる?」と聞かれます。それで、Pro/eというのを勉強したら、仕事につけるかな?と思って。
私:そうですか・・・。そんな人には教材を売れません。
相手:えっ!
私:無料であげます。教育の機会と職場を探してあげます。
相手:えっ!!

 大きなお世話してますね(^^!)。会社を作ったとはいえ、個人商店の商店主の乗りですね。
複数のお客様にお願いして彼女の教育機会+職場を与えていただきました。もち、彼女の力足りない部分は、私が「無料でお客さまの教育をする」という補填をさせていただきました。
 それ以降、1人増え、2人増え・・・。気がついたら一緒に仕事をしてくれる人が10人を超えてました。それぞれが、いろいろな企業での設計のお手伝い・CADサポートをしてくれました。働いてる場所は大阪だけでなく、愛知、茨城・・・・といろいろでした。

 さて、10人強になっても社員は私だけでした。皆さんには業務委託契約を結んでいただいてました。理由は
・社員として食わしていく自信がない。
・社員なら、仕事の量/質と給与がリンクしにくい。質/量に直結して給与を支払いたい。
・自分が社会に出た直後・・・とびきりサボる悪い社員でした。こんな社員でも給与を払わないといけない?解雇できない?これは嫌だ。真面目に仕事をする人とだけ仕事をしたい。だからみんなには、いつも向上心と緊張感を持っていてほしい。みんなに「お前ら、八百屋の店主になったと思え。よい野菜を仕入れて、適正な価格で売らないと店がつぶれるやろ?儲けたい店主は努力するやろ?お前らも店主と一緒の気持ちでいろよ!」と説いてました。
 メンバが増えるにつれて、私は教育の仕事をしてる時間がなくなり・・・みんなの様子見+顧客の様子見ばかりをするようになりました。それでもメンバの数が30人くらいが限界でした。さらに30人の中には緊張感+向上心を持ち続けられない人がいることがわかってきました。それぞれの人の「がんばる」という言葉には大きな差異があることがわかりました。小さながんばりの人に「もっと勉強しろ!そしたら給与が増えて、ベンツのでかいのでも買えるようになるから」と激励するのですが、空回りでした。その空回りが辛くって・・・。それで、人を増やすのをためらうようになりました。
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目次を記載しておきます。
http://www.cadic4d.com/the_way/the_way.htm
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by cadic4d | 2007-11-14 12:18 | 会社に関すること | Comments(0)