カテゴリ:会社に関すること( 107 )

 自らのモチベーションが停滞していたので「仕事を維持するだけ」の数年が続きました。もちろんコンサルティングの依頼があった際には全力で指導させていただきました。特に技術的に難しい依頼なら「ルンルン」して指導させていただきました。このころから弊社の指導の幹である「一番大事なことを掴んでから、作業を進める。筋道たてて考える。こうすれば仕事を数倍以上早く終えられる」という考え方を世に広めたいと思うようになりました。社内でなく、社外に希望の先を見つけようとしたというんですかね。夏休みセミナや企業指導(コンサルティング)で精一杯指導させていただきました。当日には「すばらしい、明日からがんばる!」という感想をいただきます。でも、受講者のうちほとんどの方は1週間も経たぬうちに、もとに戻ってしまいます。「教育と仕事は違う。現実はね・・・」と思われるんでしょうか。これに、もどかしい思いをしていました。

 そこで「CADICのメンバを使って、現実の世界で数倍以上早い成果を見せてやる!その結果を見れば、CADICの仕事の進め方をまねる人が増えるだろう。そうすれば、数年のうちにCADICで教えてる考え方が世界に広まるだろう。」と考えました。そのためには
・Nさんクラスの人を100人集めたい。
・その人たちを5人づつのチームにして、少なくとも同時に20個くらいのプロジェクトを進めたい。
・Nさんクラス100人だけでなく、彼らをアシストするクラスの人もいっぱい必要。
・集めた人は、その日から成果を出せません。考え方や操作の教育が必要です。その間に食わせるためのお金が必要です。実践経験を積ませることも必要です。
ということで「Nさんクラスの候補者」を集め、育てる+育成期間の軍資金を集めるという目的でCADICの子会社「キャディック スタッフィング&サービス(株)(略してCAST)」を作りました。「絵に描いた餅」のようには簡単には進みません。でも、少しづつ人が集まってきてます。少しづつ育ってきています。07年12月末にはCADIC+CASTで約80人くらい(私やNさん、裏方さんを含めて)の集団になります。08年はさらに増やします。育てます。



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目次を記載しておきます。
http://www.cadic4d.com/the_way/the_way.htm
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TheGettyに行って金儲けの正当性を見つけたような気がしました。それ以来、受注を増やすべく、またメンバを増やそうと奔走しました。ところが、2つの壁にぶつかってしまいました。

(1)人数の限界
 建設機械メーカに勤めていたころ、トンネル工事用のロボットの制御ソフトウエア開発の親分を担当させてもらっていました。部下は5名いました。毎日5人と顔をつき合わせて作業をしていました。そのときの経験から、主任が「同じ事務所にいる」という条件付きで、面倒を見られる部下の数は6人が限界だと感じました。同様に6人の主任に1人の課長。6の階乗で組織が大きくなるのかな?と。ところが、当時のCADICではメンバが30人強になっていました。彼ら+彼女らを、私1人でフォローしてました。同一の事務所にいても十分にフォローできない数です。まして、メンバは全国に散らばってました。フォローが疎になって当然でした。これ以上「疎」になると崩壊するかな?社長1人に従業員30人が限界なんだろうな?と実感しました。

(2)空回り
 仕事の成果ともらえるお金は、ほぼ比例します。仕事の成果を増やすには、以下の方法があると思ってます。
・長時間労働をする
・仕事の速度をあげて、同じ時間でこなせる量を増やす
・「その人だけにしかできない」付加価値の高い仕事をする
・複数の人を動かして大きな仕事をコントロールする
「長時間労働」以外を実現するには、自己研鑽が必須だと思います。そこでメンバに「自分のためだから、勉強してね」とお願いしてました。でも「すごい勢いで勉強してくれる人」はほとんどいませんでした。宿題を出しても提出してくれず、中国まで研修に行かせても「中華料理がおいしかった&ネーチャンがきれいだった」という感想だけでした。
 メンバの中に「ベンツに乗りたい」という人がいました。彼との会話を記載しておきます。
私:ベンツを好きなんだ。買ったら?それも一番高いのがいいよ。リースにしたら月額30万円くらいいるのかな?自動車保険やメンテ代・ガソリン代を含めて毎月50万くらいあったら、十分維持できるんじゃない?だったら、毎月いくらの給与がほしい?
彼:100万円くらいですか?
私:高いベンツに乗るんだろ?住むところ・食べるものなど、いろいろとグレードアップするんじゃない?だったら、200万円くらい必要じゃないかな?
彼:・・・。
私:200万円もらうには、利益を考えて・・・目標として毎月最低300万円の売り上げが必要じゃないかな?残業含めて毎月200時間働くとしたら、300万円÷200時間、1時間あたり1.5万円の仕事ってできるかな?
彼:・・・。
私:ほかの人より数倍以上「手」が早くなるか、複数の人を使って仕事をできるようにならないと、これだけのお金を稼げないだろうね。どちらの道を選ぶにしても、すごくがんばって勉強しないと駄目だよね。がんばってね。
いまだに彼が「高いベンツを買った」という話は聞いていません。メンバのためを思って尻を叩いても、動いてくれる人は少ないのが現実でした。こんな具合に私の思いは空回りが続きました。

 以上の「人数の限界」+「空回り」という2つの壁にぶつかって、私自身のモチベーションが停滞するという日が続きました。


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 2001年ころだったと思います。NECの米国法人の方から「米国にある日系製造業をサポートしたい。アイデアないか?それに加えて物見遊山に来ないか?」と声をかけていただきました。ふたつ返事で渡米させていただきました。米国本土には96年に行ったことがあります。でも私が少しは成長したんでしょう。以前とは違う視点で観察できました。いろんなものに釘付けでした。その中で一番興味を持ったのが、貧富の差でした。端が見えないくらいの大豪邸や、プライベートジェットを持ってる人がいるかと思うと、紙コップを持って「Give me money」と寄ってくる人もいます。ディズニ-ランドや、ユニバーサルスタジオでは「金持ちチケット」がありました。通常のチケットの2倍くらいの値段です。でも、ほとんど待たずにアトラクションを見られます。私は通常チケットで入場しましたけどね(^^!)。「金を持ってたら何でもできるんだ。」という衝撃を受けました。それ以来、数ヶ月毎に渡米して企業訪問・物見遊山を続けてました。がんばって「金持ちになろう」としてる米国人・米国社会を見に行った。そして元気をもらってたというところです。
 さて渡米のたびに元気をもらえましたが、自分を振り返ると、何のために金持ちになる必要があるのか?という答を見つけられませんでした。会社を大きくする>>金儲けをする目的を失ってるという状態でした。あるとき、NECの米国法人の方にTheGetty(ゲティーミュージアム)に連れて行ってもらいました。サンダーバードの秘密基地くらいの大きさの山を2つも使った施設でした。1つの山には有料の地下駐車場があります。そこから、他方の山に美術館があります。そこへは専用の無人モノレールを使います。まさにサンダーバードの基地です。大きな建物の上の階から下の階まですごく高そうな美術品(価値をわかってません)がいっぱいでした。その施設の入場料は無料でした。一代で財をなしたおっさんが、資材を投げ打って作ったのだそうです。いまは、その基金で運営意してるとか。すんげ~!!その心意気に感動しました。そして「金は儲けられるだけ、儲ければよい。その金を社会に還元したらいいんだ!」と思いました。それからです。がんばって金儲けしないといけないと思い出したのは。夏休みセミナを開催したのは、ちょうどそのころからです。弊社みたいな小さな弊社でも、社会貢献しよう。夏休みセミナは「弊社にしかできないことで貢献しよう」という試みのひとつです。

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 99年にNさんから「働いてるS社を退職した」という過去形のメールが飛び込んできました。「次は何をするの?」と聞いたら、考えてないとのこと。「えらいこっちゃ」と、勝手に彼の食い扶持を探しました。彼のCADスキル+設計経験があれば、仕事はすぐに見つかりました。数ヶ月は家電製品の設計のお手伝いをしてもらいました。その後、教育を担当してもらうようにしました。
 このころから「HPを見た」「雑誌記事を読んだ」とメールや電話で求職の問い合わせが飛び込んでくるようになりました。電話でのエピソードをひとつ紹介します。
相手:Pro/eの教材を作ってるんですよね。売ってくれませんか?
**相手の電話からカナリアか何かが「チュンチュン」と鳴く声がします。会社からの電話じゃない。何か訳あり??**
私:失礼ですが、どんな仕事をされてるんですか?よろしかったら教えてください。
相手:高校を出て、派遣を転々としてます。最近は面接に行ったら「2Dのオペはいらない。あなたはPro/eって知ってる?」と聞かれます。それで、Pro/eというのを勉強したら、仕事につけるかな?と思って。
私:そうですか・・・。そんな人には教材を売れません。
相手:えっ!
私:無料であげます。教育の機会と職場を探してあげます。
相手:えっ!!

 大きなお世話してますね(^^!)。会社を作ったとはいえ、個人商店の商店主の乗りですね。
複数のお客様にお願いして彼女の教育機会+職場を与えていただきました。もち、彼女の力足りない部分は、私が「無料でお客さまの教育をする」という補填をさせていただきました。
 それ以降、1人増え、2人増え・・・。気がついたら一緒に仕事をしてくれる人が10人を超えてました。それぞれが、いろいろな企業での設計のお手伝い・CADサポートをしてくれました。働いてる場所は大阪だけでなく、愛知、茨城・・・・といろいろでした。

 さて、10人強になっても社員は私だけでした。皆さんには業務委託契約を結んでいただいてました。理由は
・社員として食わしていく自信がない。
・社員なら、仕事の量/質と給与がリンクしにくい。質/量に直結して給与を支払いたい。
・自分が社会に出た直後・・・とびきりサボる悪い社員でした。こんな社員でも給与を払わないといけない?解雇できない?これは嫌だ。真面目に仕事をする人とだけ仕事をしたい。だからみんなには、いつも向上心と緊張感を持っていてほしい。みんなに「お前ら、八百屋の店主になったと思え。よい野菜を仕入れて、適正な価格で売らないと店がつぶれるやろ?儲けたい店主は努力するやろ?お前らも店主と一緒の気持ちでいろよ!」と説いてました。
 メンバが増えるにつれて、私は教育の仕事をしてる時間がなくなり・・・みんなの様子見+顧客の様子見ばかりをするようになりました。それでもメンバの数が30人くらいが限界でした。さらに30人の中には緊張感+向上心を持ち続けられない人がいることがわかってきました。それぞれの人の「がんばる」という言葉には大きな差異があることがわかりました。小さながんばりの人に「もっと勉強しろ!そしたら給与が増えて、ベンツのでかいのでも買えるようになるから」と激励するのですが、空回りでした。その空回りが辛くって・・・。それで、人を増やすのをためらうようになりました。
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 会社をおこしてしばらくの間は自ら営業+教育担当として走り回ってました。走り回った分、個人事業主としてなら、十分過ぎるくらいの売り上げがありました。でも会社となると・・いろんなところで金が必要でした。おおむね、お客様からの支払いが教育終了の後2ヶ月でした。2ヶ月後には入金確実なんですが、銀行残高がどんどん減っていきました。そこで自分の給与支払いを2ヶ月遅らせたことがあります。
 さて、がんばって教育しても同一の部門からは繰り返しての教育依頼はありませんでした。受験生なら、教わったことを友人に教えないでしょう?ライバルに塩を送るなんて。しかし企業では教わったことを社内で広め、そして社外に出す費用を節約します。当然です。食うために、次から次へとお客様を探す必要がありました。ある意味、自転車操業でした。怪我か病気になったら、どうなるんだろう?と不安を感じてました。また、鉛筆などの消費財を見て「こんな磨り減るものを商売にしないと駄目だな~」としみじみと感じてました。これからどうしようかな?と悩んでた時期です。
 とは言っても、コンサルティングを壊滅させるようにWEBで閲覧できるCAD教材を作成しました。大手企業のエンジニアは教育中に給与をもらえる。でも下請けの中小企業では、教育は自腹になる可能性が高い。中小のおっちゃんがビール片手に自宅で勉強できるように・・・と。当時WEBで公開した教材は、日本はもちろん米国でも存在しませんでした。推敲をするために印刷したら全部で1500ページありました。内容・量ともに世界一かな?と思ってます。それも無料で公開したものは・・・いまでも、これだけしかないようです。

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 迷っている際にアドバイスをくださった経営コンサルタントの方が、次は「会社を作れ!」と言ってくださいました。彼自身も資本金を出し、またほかにも資本金を出してくださる方を見つけてくださって・・・あっという間に会社を設立することになりました。設立当初は彼に社長をお願いしました。それから少し経って、私が社長になりました。
 会社設立と言っても、彼の事務所の一角に机と電話を置かせてもらっただけでした。事務処理は、彼の事務所にいる人を使わせていただき、作業時間に応じてお金を支払ってました。私は客先を次から次へと走り回ってたので、1ヶ月に1度程度しか事務所に顔を出せませんでした。1週間に5泊の出張なんてのも、しばしばありました。
 さて、設計に関してうるさい私ですが、扱う数字の単位が「円」になると、からっきしだめでした。彼に「経営計画作れ!15分待ってやるから」と傍らに座られて・・・。悪戦苦闘するけど30分経っても、ぜんぜん作れず。そのあとで彼いわく「スピードが大事や、今日はその練習や。」と。現在、教育の際に「時間守れ!スピードが大事!」と言ってますが、そのきかっけは、これでした。
 そうそう、設立の際にお祝いの品をいただきました。それをいまも残してます。
◇ひとつはNECからいただいた置時計です。自宅の書斎に置いてあります。
◇もうひとつは会社のロゴです。ユウケンさんとおっしゃるデザイナの方が考えてくださいました。ニュースセンタ9時(古いかな?)のオープニングロゴを担当された方だそうです。
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 これから数回に分けてCADICの「起こり」と「進む方向」(進める方向というほうが正しいかな?)について書きます。この数年、会社をどんな方向に進めようかを迷ってました。まだ完全に迷いがなくなってはいません。書きながら、まとめてみようと考えてます。話の筋が逸脱することがあるかもしれません。
 これは、CADICで働いてる人・CADICスタッフィング&サービスで働いている人・お客様・・・・いろいろな人に、私の思いを伝えてみようか?と思っています。

 96年夏にCADメーカの100%子会社を退職しました。2人目の子供が生まれる1週間前でした。次の職のあてもないのに・・・なんて悪い奴なんでしょうね(^^!)。そのあと、しばらくは家内に「辞めた」と言えませんでした。
 さて、退職の直後にはモデル作成を受託したり、自分で客先に出向いて作業をして稼いでいました。半年ほどしてから、CADを使った指導/教育の打診をいただくようになりました。その際に悩んでいたことがあります。「幸いCAD屋で働いていたころに知識を貯めた。いまはその知識を切り売りするような仕事をしている。CAD屋を退職したのだから、CADに関する情報は入ってこなくなる。いつまでいまのように知識の切り売りを続けられるだろう。切り売りするものがなくなったら飯を食えなくなるのではないか?じゃあ、知識を出し惜しみして、仕事を細々と続けるべきか?」と。このときに某経営コンサルタントにお会いしました。その方に「お前が医者やったと思え。目の前に死にそうな患者がいたとき、真剣に治療するやろ?金持ち/貧乏なんて関係ないやろ?同じことや。お客さんのことを好きになれ。愛せ。お客さんのことを真剣に考えてあげろ。知ってることを全部出してこい。そしたら、お客さんも お前に応えてくれるようになる。どうせ、知識の切り売りやろ?その知識・・・お前が考えたころやろ? お前やったら知恵を出して、また新しい知識を貯められるからな。出し惜しみなんて絶対にするな!」とアドバイスをもらいました。その言葉を聴いて吹っ切れました。「そうや。うん。CAD屋がやってる教育がNGやから、私のところに教育の打診があるんだ。学校にたとえると、義務教育がNGだから、家庭教師が必要とされるんだろう。ならば・・・家庭教師が不要な世界を作ればよい。そのために・・・家庭教師=コンサルタントである私は自分の仕事をなくせるように教育を広めよう。CADに関するコンサルティングを壊滅させよう。!!」と考えました。その瞬間、飯を食い続けられるか否かへの不安が消えました。

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繰り返しになりますが、頭の中を整理しつつ記載してます。最後にいたるまでに、途中の文章を書き直すことがあるかもしれません。ご容赦ください。
そうそう、おおよその目次を作っておきました。
http://www.cadic4d.com/the_way/the_way.htm
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